ノーサイドクリニック 補聴器について
田中美郷教育研究所 ノーサイドクリニック STワールド 聞こえの部屋

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知識を広めよう  「補聴器」について

ここでは、いろいろな補聴器の特徴から、お子さんむけに補聴器を可愛く使う工夫まで、ご紹介しましょう。

1.補聴器ってなに?

補聴器は、簡単に言えば「音を大きくする機械」です。

補聴器を着けて一番聞きたいのは「ことば」ですから、ことばがよくきこえるように作られています。また、大きすぎる音を聞いてお耳を傷めないように、聴力に合わせて出る音の調整ができるようになっています。小さなお子さんの補聴器は、聴力検査をしたり、音への反応を見たりしながら合わせていきますので、必ず、補聴器に詳しい言語聴覚士がいる機関で相談しましょう。

2.補聴器の選び方

補聴器にはいろいろなタイプのものがあります。言語聴覚士と相談して、年齢や聴力に合わせて選んでもらいましょう。

(1)耳掛型補聴器

一番多く見かける補聴器です。
耳たぶのうしろに引っ掛けて使うので、目立たないのが利点。独り歩きができるようになり、耳たぶがしっかりしてきたらこのタイプの補聴器が使えます。小さいうちは、取れてしまって紛失したりすることを防ぐために、キッズクリップなどを使いましょう。

(2)箱形補聴器

箱の形の補聴器を胸のところに着けて、コードで耳につなぐ補聴器です。
マイクが口の下の位置にあたるので、自分の声が聞こえやすいという利点がありますので、聴力が重いお子さんにはお勧めです。ちょっと重くて、夏は暑い、着替えがしにくいなどの欠点も。聴力が重いお子さんや、0歳代後半から3歳ぐらいまでの間によく使われます。最初に箱型補聴器を着けて、時期を見て耳掛型補聴器に変えることが多いです。

(3)ベビー型補聴器

0歳代から1歳代にはじめて補聴器を使うお子さんにお勧めの補聴器です。
耳掛型補聴器を改造したもので、耳掛型補聴器の本体を肩口のあたりにつけて、そこからコードで耳につなぎます。まだ体がぐらぐらしている時期や、独り歩きの前でも、本体が小型なので体に負担が少なく、寝ているときと起きているとき、外出のときなどでつける場所も変えられるのが便利です。赤ちゃん時代にこの補聴器を使って、独り歩きができるようになったら、改造して耳掛型にして使えます。

(4)挿耳型補聴器

すっぽりとお耳の中に入ってしまう型の補聴器です。
これは、就学前のお子さんにはちょっと難しいことが多いです。従来、軽い難聴の大人の方向けに作られたものですが、80dB程度までのお子さんでしたら、小学校2年生か3年生からお使いになれるものです。耳掛型との大きな違いは「目立ちにくい」ということです。耳掛型で問題がなければ、挿耳型にしなければならないということはありません。軽い難聴のお子さんでも、小学校1年生のときは、慣れた耳掛型のまま生活して、1年を通して、体育の着替えや、プール授業のときの付けはずしなどの様子が分かってから変更することをお勧めしています。ただ、補聴器を着けることがとてもいやという気持ちになってしまった場合など、特別な場合は、幼稚園年長さんのころから着けることもあります。これは特殊な場合ですので、教育担当の先生と補聴器の担当の先生、両方とよく相談したうえで進めなければなりません。それ以上の聴力のお子さんが使えるものも開発されつつありますが、ハウリング(耳に型が合わなくてピーピー音漏れがすること)を防ぎ、かつ音量をじゅうぶんに入れるという点で、難しい場合もあります。90dB以上のお子さんは、言語聴覚士にご相談ください。

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イラスト (C)MPC